英文 ケースレポートの 書き方 CASE DESCRIPTION その4

英文ケースレポートの書き方徳田安春CASE DESCRIPTION その1:病歴を書く ポイントでは、今回はCASE DESCRIPTIONを書いてみよう。まずは病歴。ポイントはこれ。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~主訴を含む現病歴の文は主要な症状ではもれなく表す。その主訴がいつからあったかについても書く。既往歴+アルファの「アルファ」には、重要であれば手術歴、外傷歴、内服歴も適宜入れ、必要に応じて生活歴、家族歴も入れる。今回の症例で最も重要な現病歴を中心に記載すればよい。 「主訴」CASE DESCRIPTIONは論文のメインディッシュなのでたいへん重要。逆に、ここがきちんと書かれていないとリジェクトの可能性が高い。それではサンプルからみていこう。今回はまずA sneeze: an unusual trigger for aortic dissectionから引用した(1)。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~上記サンプルでは次の文で起こされている。A 57-year-old man developed sudden onset of severe left-sided pleuritic chest pain radiating to his neck and back associated with breathlessness immediately following a forceful sneeze.冒頭文に年齢と性を冒頭に置くのは定型ルールである。ここで、maleではなく、manを使用していることにも気づいた読者は多いだろう。maleやfemaleはなるべく使用しないことだ。ここで使用されている、下記の構文は応用可能であることがわかる。これをマスターするとCASE DESCRIPTIONの書き出しがスムースになる。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~一般に、発症様式onsetには、突発sudden、急性acute、緩徐gradualの3種類がある。それぞれの場合にあわせて、上記の構文の突発suddenを、急性acuteや緩徐gradualに置換すればよい。余談かもしれないが、これらのなかでも突発発症は臨床的に重要である。なぜなら、「突発」というと、病態の機序が「つまる」「さける」「やぶれる」「ねじれる」からいずれかを示唆しているからだ。上記ケースの疾患は大動脈解離であり、大動脈が「さける」病気だ。 「現病歴」つづきの文をみてみよう。He presented to the emergency department after 3 h of the onset of symptoms.ここで、発症3時間後に救急受診していることがわかる。主訴がいつからあったかについて書かれている。これも応用可能な構文である。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ここで、to の部分は除いて、 「既往歴+α」つづきの文をみてみよう。His medical history included asthma and gout.これは併存症。pastという形容詞がmedical historyについて無いことでそのことがわかる。もしあれば、完全な既往歴となる。つづきの文をみてみよう。There was no family history of aortic disease, sudden death and structural cardiac abnormalities.これは家族歴。大動脈疾患の原因にはMarfan症候群やEhlers-Danlos症候群などの家族歴がある場合もあるので家族歴は重要である。つづきの文をみてみよう。His only regular medication was a salbutamol inhaler.薬歴である。疾患の原因のなかには薬剤性のものも多いので薬歴も重要である。 「主訴」では、別のサンプルをみてみよう。下記はBoerhaave's syndrome presenting as an upper gastrointestinal bleedから引用した(2)。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~上記サンプルでは次の文で起こされている。A 64-year-old man with no significant medical history presented to the emergency department with haematemesis and melaena.前述の「構文その2」が使用されている。主訴を示している。また、 「現病歴」つづきの文をみてみよう。The patient reported overnight retching and vomiting, with a sharp pain localised to his throat after consumption of a boneless tuna salad.追加の病歴である。今回の主訴の前に、嘔吐や前頚部痛などの症状がおきていたことを著している。病歴聴取で判明した重要なストーリーである。これは応用可能な構文である。The patient denied taking any medications including over the counter medications.追加の病歴のうち、重要な陰性所見である。英語ではpertinent negativeという。これも応用可能な構文である。この2つの構文をペアで覚えると便利。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~病歴上で重要なpertinent negative情報を追加する際に使える。・・・には名詞、名詞句などを置けばよい。 「既往歴+α」病歴で最後の文をみてみよう。The patient had no variceal risk factors.医学的に解釈した危険因子がないということをコンパクトに「美しく」表現している。同様に、冠動脈疾患の危険因子が無いという場合には、下記のように書けばよい。The patient had no coronary risk factors.そうするとこれも構文として使えるということだ。~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~次回は身体所見の書き方に移る。こうご期待!参考文献1)Upadhyaya SG, Large A.

BMJ Case Rep. 7 March 2014.2)             Braungart S, Campbell A, Besarovic S. Atypical Henoch-Schonlein purpura? 個人的な影響インフォームドコンセントは、人が参加する研究でほぼ例外なく必要とされる倫理的要件です。患者の同意書は、原稿の投稿時に全てのジャーナルが提出を求めるものなので、ケースレポートの執筆開始前に取得しておくことが重要です。患者が未成年者の場合は親の同意書が必要となります。研究や治療に同意する意思を示すことができない成人の場合は、近親者の同意が必要となります。患者の匿名性もまた重要な要件です。患者が特定される可能性のある情報は、絶対に開示しないようにしましょう。特に写真を扱う場合は注意を要します。ケースレポートでは、ジャーナルによって少しずつ異なったフォーマットが用いられます。出版を目指すジャーナルを何冊か選び、掲載されたケースレポートを読んでみて、大体の構成やフォーマットをつかんでおくとよいでしょう。一般的には、ケースレポートには抄録(abstract)、序文(introduction)、事例(case)、考察(discussion)が含まれます。ジャーナルによっては、文献レビューを含めなければならないものもあります。抄録では、症例、扱う問題、症例が伝える内容について要約します。症例研究の抄録は、たいていの場合、150ワード以下というごく短いものです。序論では、症例が提示する問題についての概要を簡潔に述べます。必要に応じて関連文献を引用します。序論は通常、患者およびその患者が患っている基本的な症状について説明する一文で締めくくります。「症例」では、症例の詳細について以下の順序で記述します。これらの関連事項の詳細が全て含まれていることと、不必要なものが除外されていることを確認しましょう。考察は、ケースレポートで最も重要な部分です。ジャーナルは、出版する価値のある症例であるかどうかを、ここを見て判断します。序論で述べた内容を発展させる形で書き始め、この症例に注目すべき理由と、それによって提示される問題に重点をおくようにします。続けて、このテーマに関する文献についてまとめます。(ジャーナルが文献レビューを別項目とするよう規定していれば、考察の前に入る場合が多いです。)ここでは、患者の症状の主な問題点に関する既存の理論や研究結果について記述します。レビューは、混同の根本原因、あるいは症例の主な課題に焦点を絞るようにします。また、ケースレポートでは、症例が伝える内容に言及し、既存の文献との関連付けを行わなければなりません。つまり、この症例が当該の問題に関して、現在一般に信じられていることを裏付けることになるのか、あるいはそれを覆すことになるのかを説明し、このエビデンスが将来の臨床診療にどのような価値を与えるのかを述べるということです。ケースレポートは、ジャーナルの指定するフォーマットに従って、結論または留意事項をもって結びとします。ここでは、ケースレポートで網羅された重要な点を簡潔に伝えます。著者はこの部分で、臨床医、教員、研究者に対する提案や推薦を行うことができます。ジャーナルによっては、結論を独立した項目としないものもあります。その場合は、考察に結論のパラグラフを書くことになります。ケースレポートの出版は容易ではありません。ジャーナルの中には、ケースレポートを出版したがらないところもあるからです。しかし、新しいオンラインジャーナルの中には、ケースレポートに特化しているものがあります。症例研究は、難しい症例に対処した経験を、世界中の医師と共有するための媒体といえます。臨床医にとって、担当する患者に困惑させられるような難しい症状がみられるときの貴重な情報源となります。疑問やご質問がありましたら、下のコメント欄からご投稿ください。何らかの問題に直面していて、出版に関する専門的なアドバイスが必要という方は、学術界でキャリアを積み、出版の旅を歩もうとしている皆様をサポートします!無制限にアクセスしましょう!登録を行なって、すべてのリソースと活気あふれる研究コミュニティに自由に参加しましょう。便利さを実感して頂けましたか?あなたの周りの研究者にもぜひご紹介くださいこのコンテンツは「研究の実施」ステージに属しています。研究を行うにあたっての基本を学びましょう。エキスパートによる無料の個別コーチングを受けましょう。便利さを実感して頂けましたか?あなたの周りの研究者にもぜひご紹介ください学術研究と学術出版に関する膨大な無料リソースを提供するエディテージ・インサイトは、著者をはじめとする学術出版関係者のための総合ポータルサイトです。オリジナルリソースを活用して、学術出版のエキスパートを目指しましょう。今すぐ登録して、研究に役立つヒントのほか、英文ライティング・ジャーナルでの論文出版・最善の出版慣行・出版のトレンドに関するエキスパートからのアドバイスを手に入れましょう。Accelerating scientific advancement2002—Icons made by various authors from www.flaticon.com

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